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社長のたわごと

JOY MUSIC RECORDS主宰者、社長がしかるべきときにおもむろに更新するBLOG

Category: 音楽一盤(ディスクレビュー)

Tags: CDレビュー  ゆず  

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音楽一盤 第12回 『すみれ/ゆず(2003)』

こんにちは。社長です。

今日はゆずのアルバム『すみれ』を紹介しようと思っているのですが…。これがいささか勇気のいることだったりもするのです。それは何故か…。

ご存知の通り社長は大学在学中に相方村田君とエーテルスケッチを結成し盛岡の街でストリートライブを行っていました。当時、ゆず大人気(もちろん今もですけど)、街にはゆずもどきの路上ミュージシャンが溢れていました。

それはまあいいとして。ゆずの何が偉大かというと「ギター持って2人で歌ってたらゆず」というテンプレートを世に定着させてしまったことです。つまりこういうこと。

ある人「社長のやってるエーテルスケッチって何系の音楽やってるの?」
社長「う~ん。分からんけどとりあえずギター持って2人で歌ってるよ」
ある人「ああ、ゆずみたいなのね」
社長「えっ…(゜O゜)」

そう、この形式でやってると何でもゆず化されてしまう。この現状は今でも変わっていません。偉大なる、そして恐るべしゆず。それゆえに「ゆずっていいよね~」なんて軽々しく口にできないのです。

なので今日は勇気をだしての「本当はゆず好き」カミングアウトレビューです。



1. 桜道3
2. スミレ
3. 3番線
4. ふくろ
5. 駅 (恵比寿~上大岡)
6. 青
7. 運転技術の向上
8. 君は東京
9. 旅立ちのナンバー
10. フラリ
11. 呼吸
12. 桜道2
13. 言えずのアイ・ライク・ユー
14. カーテンのせい
15. ブザービーター
16. またあえる日まで

一時期、それまでのフォーク的な部分を抑えバンドサウンドを追求してきたゆずがふたたび「アコギスタイル」に戻ってきたアルバム。というと原点回帰か?と思われそうですがどうにもそれは違うように思えます。何が初期と違うのか?と言われればそれは北川悠仁と岩沢厚治のふたりのボーカリスト/コンポーザーの距離感かな。

つまりそれまでのゆずにおいては北川・岩沢両人の持つ世界観というのは完全に独立・分断されてたものだと思うんです。それはボーカルパート分けを見ると一番顕著で、例えば名曲「飛べない鳥」に北川がでしゃばってはいけないし、あるいは「嗚呼、青春の日々」に岩沢の出る幕はありません。

それがこのアルバムでは2人の歩み寄りが顕著なのです。実質的タイトルナンバー「スミレ」においてもAメロを交互に歌いなんとサビでユニゾン。この曲だけじゃなくて全16曲通して2人のボーカリストが絡む絡む。「北川の歌」とか「岩沢の歌」じゃなくて「ゆずの歌」。あたりまえだけどそういう認識にさせられました。

しかしそれでもなお岩沢厚治の鬱蒼としたロック魂にはびっくりするのです。

中途半端に生きて行くって言ったやつが
コネをこねくりまわしてこれでも電柱マン

上から見下ろす景色はさぞかし綺麗だろう
人を人と思うだけで人は変わるのに

         ~「3番線」より抜粋



言ってる事とやってる事がこんなにも違うんだね
だからと言って心配なんてしない 間違っても口になんて出せない

         ~「ふくろ」より抜粋



あのハイトーンボイスで、さわやかなメロディにのせてこんなシニカルな歌詞を…!思えばゆずってそういうところがありますよね。周囲に対して常に「バカヤロー!」みたいなフラストレーションがあるんじゃないかな。でもパブリックイメージは爽やかな優等生で通っている。なんかそのジレンマが非常に魅力的なんですよね。

そこらへんが顕著にでたアルバムだからこそこれは原点回帰ではないアルバムなのです。アコギでさわやかを装ったどろどろのロックアルバム。まさに羊の皮をかぶったオオカミ。一度聴いてみてくだされ。

そして最後に一言「エーテルスケッチはゆずもどきじゃねーぞ!」
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プロフィール

社長(三田村 潤)

Author:社長(三田村 潤)
経営者でもないのに社長と呼ばれて10数年。完全自主制作音楽レーベル「JOY MUSIC RECORDS」を主宰。
最近記事量が少ないのは音楽活動が充実しているためだと信じたい。

遠距離系ポップデュオ「エーテルスケッチ」、宅ROCKソロプロジェクト「A to Z」のふたつのプロジェクトを中心に音楽活動をまったり展開。

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