社長のたわごと

JOY MUSIC RECORDS主宰者、社長の失笑系BLOG

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Category: 音楽一盤(ディスクレビュー)

Tags: CDレビュー  スタレビ  

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音楽一盤 第37回『艶/スターダスト・レビュー(1995)』

こんにちは。社長です。

とりたててタイムリーでもないCDのレビューをなんとなく続けているのがこの音楽一盤のコーナーですが今回もまたチョイスは唐突です。

なんせ今スタレビなわけですから唐突です。しかもリリースは1995年とまた微妙。

アルバムの評価も世間的にはさほど高いようには思えないこのアルバム、いまやデビュー30周年をゆうに超えるこのベテランバンドにとっては、しかし大きな意味を持つアルバムだったと思うのです。


艶
(2011/02/23)
スターダスト・レビュー

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1. KEEP ON ROLLIN’
2. HELP ME
3. 空がこんなに青いはずがない
4. もっとそばに来て
5. この胸で泣けばいい
6. ふたり
7. My Love,Up Town Girl
8. WHAT A WONDERFUL NIGHT
9. 気がつけば君のこと
10. 歳月の果てに
11. 光の中へ

三谷泰弘脱退後初のアルバム


このアルバムがスタレビ史上において大きな意味を持つ理由はずばり、15年連れ添ったオリジナルメンバー三谷泰弘が脱退してから最初のアルバムであるということになります。

彼は単なるキーボーディストであっただけでなくバンドの中心的なアレンジャーでもありました。その高性能なアレンジは三谷節=スタレビサウンドとして確立していました。

そんな彼が抜けて初めてのアルバムはどんな作品だったか。

結論を言えばバラエティーに富みながらもよりロック色を強調した「バンド」スタレビを再び世に訴えるアルバムとなりました。

ロックバンド・スタレビの証明


1曲目のタイトルからして「KEEP ON ROLLIN’」です。イントロから根元要のギターで始まりシャウトします。理屈でなくかっこいい。それがロックンロールと言わんばかりの曲です。

「HELP ME」はホーンセクションが前面にでたダンサンブルでクールなロックナンバー。すばらしいグルーブです。ジャズ、ファンク様々な音楽を内包した彼らならではのロック。

「空がこんなに青いはずがない」の根元要のオクターブギター、柿沼清史のゴリゴリのスラップベース。めちゃくちゃカッコ良いです。

チャーミングな「もっとそばに来て」、4つ打ちビートとワウギター、にストリングスの絡みがきもちいい「この胸で泣けばいい」を経てこのアルバムのハイライトはシングルにもなった「ふたり」です。

バラードでありながらロックである、結婚式の定番曲「ふたり」


静かなピアノのイントロから始まるこの曲が単なるバラードの枠を超えるのは力強いバンドサウンドのなせる技です。特にギタープレイは必聴です。今や知る人ぞ知る結婚式の定番曲。

「My Love,Up Town Girl」はベースの柿沼清史のリードヴォーカル。全員が歌えることがこのバンドのアイデンティティーのひとつだと思いますけど柿沼ヴォーカルは特に清涼感があって毎度のアルバムの楽しみになっています。

そして「WHAT A WONDERFUL NIGHT」

スタレビがライブのためにアルバムを作っているのだということがよくわかる1曲。ソウルフルなロックナンバー。このCDのオリジナルバージョンでは根元要とVOH林のツインリードになっていますがライブでは全員にリードパートが与えられています。現在においてもライブの定番曲。

「歳月の果てに」は分厚いギターが印象的なヘヴィーロックナンバー。社長がこのCDを買ったときバリバリの中学生だったんで「KEEP ON ROLLIN’」や「WHAT A WONDERFUL NIGHT」みたいな明るくてノリのよいロックナンバーはすぐに好きになったのですがこの「歳月の果てに」みたいな重くて暗い曲はよくわかりませんでした。今では好きな曲です。根元要のソウルフルなヴォーカルが冴えます。

「光の中へ」は彼らのステージの病気で亡くなった照明スタッフのために作られた追悼の歌。静かな歌ですがすばらしいメロディ。地味ながら佳曲です。

現在のスタレビと比較して


と一通りこのアルバム「艶」を紹介したところで昔はよかったなんて言いたくないけど今のスタレビについても語っておいて締めたいと思います。

正直ここ10年くらいのスタレビ、もちろんアルバムはほとんど聴いてるんですけどこの「艶」と比べるとなんか足りない。それはなにかと言われると「バンド感の喪失」なんじゃないかと思うのです。20周年のアルバム「STARS」をピークにそれ以降の作品はよくも悪くも「根本要バンド」になっているのではないかと思うのです。

もちろん根元要のヴォーカルはデビュー時とは比較にならないくらいのうまさで、そのハイトーンは唯一無二となってそれを活かさない手はありません。

しかしいつしか「produced by STARDUST REVUE」の表記が「produced by 根本要」に変わり、かつては外部作家や他メンバーの作詞作曲も多かった楽曲も「作詞作曲・根本要」の割合が増えました。何だか根元要のソロアルバムを10年くらい聴き続けてるようで物足りないのです。

一番新しいアルバム「b.o.n.d」を聴いてもやはり同じで音楽としていくらレベルが高くなってもバンド感は感じられなくなりました。メインアレンジャーの添田啓二のアレンジもそう感じる一端なんでしょう。

バンドも30周年を越え、そろそろ外部作家、外部プロデューサーを迎えて方針転換を図るべきなのではないかとおせっかいながら思っています。

ここまで厳しく言うのもこのバンドが好きだから。

でも社長にとってのピークはやはりこのアルバム「艶」なのかもしれません。

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プロフィール

社長(三田村 潤)

Author:社長(三田村 潤)
経営者でもないのに社長と呼ばれて10数年。完全自主制作音楽レーベル「JOY MUSIC RECORDS」を主宰。
最近記事量が少ないのは音楽活動が充実しているためだと信じたい。

遠距離系ポップデュオ「エーテルスケッチ」、宅ROCKソロプロジェクト「A to Z」のふたつのプロジェクトを中心に音楽活動をまったり展開。

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